お前、もう寝た? なあ、クラスで好きな娘、いる?

 YA-KYIMというヒップホップ・グループが好きだ。
「Elec-Trick」という曲のPVを、たまたまGYAOで見たのが、彼女たちを知ったきっかけ。ユーモラスで味のある作りのPVと曲で、一発でがつんとやられたんだよなあ。
 YA-KYIMは女の子三人のグループ。MIKU、ARISA、YURIE。小学校の同級生同士らしいんだけど、何がいいって、全部いい。素敵。ルックスは全員それぞれに良いし、歌もうまいし、ちょっと低い声でラップを歌うMIKUも僕のツボだし、踊りもうまいんだもの。文句のつけようがないでしょう。
 僕の中では、もう倖田來未とかBOAと並ぶ位置に、彼女たちはいるんだけど、いまいちブレイクしきってない模様。分からないもんだなーと、ときどき目にする音楽チャートに呟いてます。
 売れてはいるのかな。ついこの間出した曲は、auのCM曲に使われてましたけど。それでもなあ。チャートに入ってるのを見たことないし、大体からして、テレビに露出しているのを見たことがないのです。僕がたまたま、見かけないだけなのかなあ。いやいや、それにしても。と思いたくなる今日この頃。
 どう見ても、最近のPVとかはどんどんお金をかけられてるんです。作る側の力が入ってるのが分かるんですよ。でも、テレビでCMをやってるのなんか、一度も見たことない。
 代わりに、ホームページには力入ってるんですよね。他のアーティストのホームページには見られない工夫が施されてる。もしかすると、YA-KYIMはあまりテレビに露出させずに売ってく方向なのかな、と思ったりします。もちろん、そんな音楽業界のアーティストの売り方についてなんて、素人以外の何者でもない僕ですけど。
 でもね、どう考えても良いの、彼女たち。文句のつけようがないのよ。でも、その彼女たちがチャートにいるのを見たことがないし、テレビにも出てるところ見たことがないとあっては、自信がなくなってくるんですね。こう、誰にも分かってもらえてない感じ。ホームページの掲示板に行けば、ファンの方はたくさんいらっしゃるんでしょうけどね。けど、掲示板と音楽チャートやテレビは違うじゃないですか。その辺のことでね、どうしてなんだろう、という疑問は拭えずにいます。
 少し前に立ち読んだ本に、テレビのCMはもう終わった的な内容のものがあったんです。その著者が言うには、テレビのCMには、昔ほどの効果というか、勢いはない、みたいなことが書いてあって。時代は変わったんだよ、的なことを言ってたんです。極端に言いますと。内容の一部には、「ふむふむ、なるほどね」と頷く部分があったのですが、それでもね。まだやっぱり、テレビとかそのCMとかの存在って大きいんだな、と感じました。
 こう、社会的に肯定されてない気がしちゃいますもの。僕が「YA-KYIMは良い!」と言っていることが。
 でもね、信じてください。ほんとに彼女たち、良いですから。それだけは本当。